2016/09/6

「花器にかける想い」松本優作

 

「花器にかける想い」松本優作

受賞歴 : 陶芸美術館展優秀賞
所属団体: 備前陶心会

 

1.脇本博之氏の作品に一目ぼれして

 

後の師匠となる脇本先生の作品を見て、感銘を受け、自分も備前焼を仕事にしようと決めました。自分を表現できる仕事が備前焼の世界にあると思ったんです。
また、隠崎隆一さんも尊敬する作家の1人ですが、偉大な先輩はたくさんいらっしゃいますね。

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2.瀬戸内市長船町にて独立

 

出身は瀬戸内海に面した牛窓で、いまはここ長船(瀬戸内市)に住んで8年になります。
元々、備前焼を作っていた方の家なんですが、実は、家と工房と窯、全部合わせて1000坪あるんです。いま住んでいるのは、犬とぼくだけなんだけどね。
あと、畑は持ってないけど、田舎ならではの草刈りとか、地域の仕事がけっこうあります。家は大きいですが、広すぎて掃除とか大変なところもあるんです。

 

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3.より広く

いま備前焼の世界は、主なメディアだと「炎芸術」という雑誌くらいしか取り上げられていない。あとは日本伝統工芸展、岡山県展のような、年に一度の大きな展覧会に入賞したときに取り上げられたり、個々がネットショップで紹介される程度じゃないかな。ぼくは、個展やグループ展で、販売も続けているんだけど、やはり新しい層へも広げていきたい。

 

これから、新たな客層を開拓していくにあたって、ぼくとしては、花器をつくり続けたいんです。というのも、「備前焼の美・特徴を最も活かしてくれるのが花器」というのが、ぼくの個人的な持論なんです(笑)。
欲を言えば、派手な花を生けるよりも、一輪挿しのように控えめな花の方が、日本の空間を演出してくれると思うんです。生活空間が洋式化されているからこそ、花器で和を取り入れて欲しいですね。

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(写真・記事・編集)竹田俊亮